ここでは様々なメディアにおいて、最近よく目に耳にする言葉『パワハラ』。
確かにパワハラは非常によくないものですよね。
言い方を変えれば『職権乱用』という言い方もできると思います。
そういった職権乱用をなくそうという風潮によって、職場環境は改善されるのではないのでしょうか?
しかしそれと引き換えに、失われていくものもあるような気がします。
そんな最近よく目に耳にするパワハラについて書いていきたいと思います。
弱いものほど権力を持つと・・
パワハラといった言葉が生まれたのはまだ最近なような気がします。
そしてなぜこのような職権乱用のようなことが今までまかり通ってきたのか?
それはやはり日本に昔から強く根付いていた、先輩に絶対服従の縦社会があったからだと僕は思っています。
いわゆる体育会系の思考が昔から日本にはあったように思えます。
これはやはり会社という組織社会において、部下の統制を取るため、教育のためにある程度は必要だったことなのかもしれません。
しかし近年ではその職権の使い方を間違い、私情を交えて職権を利用する上司が多くなってきたのではないかと感じます。
当然ですが僕自身も昔、そのようなパワハラの洗礼は、日々当たり前のように受けていました。
しかし昔はそれが当たり前の風潮があったせいか、だれも訴えたり異論を口に出すものがいなかったように思います。
しかしやはりそこは世の中が変わってきたんでしょうね。
世代交代が進むにつれ、そういった体制や社会の伝統に異論を唱える人が多く出てきたということなのでしょう。
なので今パワハラで叩かれている人たちは、きっと自分が若いころにそういう理不尽なパワハラを受けてきたのでしょう。
そのためようやく自分が上の立場に立つことができことで、自分がやられたことを後進の者にそのままぶつけているのでしょうきっと。
これは人間の弱さでもあるんでしょうかね・・。
弱いものほど、権力を持つと強気になるもんです。
急増する○○ハラスメント
最近やたらと増えましたよね、○○ハラスメントというやつ。
セクシャルハラスメントは結構前からあった言葉ですが、」最近ではパワーハラスメント、モラルハラスメントなど、やたらとハラスメントとして定義づけようとしていますね。
世の中の悪い人たちを弾圧するいい風潮だと思います。
しかしこれがあまりにエスカレートすると、人間と人間の関係がさらに希薄になっていく危機感も感じてしまいます。
今は昔より人と人のつながりが希薄になっていっている時代です。
昔に比べて近所づきあいをする人も減ったと言われています。
やはりその背景には、『人間関係がめんどくさい』というのがあったりします。
そんな中で昨今は、些細なことでも『○ハラだ!』と過剰に反応されてしまう時代。
そうなるともう人にどう接していいかわからなくなり、些細なことで反撃されかねない恐怖から、人と疎遠になっていく流れが加速していくのではないかと思っています。
正直、〇ハラだ!と感じる基準ってその受けた人が決めるところなので、正直難しいところではあると思います。
だからこそ自分がそう言われないためには、できるだけ人と関わらなければいいんだと、消極的になっていくような気がします。
そういう風潮ができてしまうと、別に何も悪くない人までもが防衛本能から、人との関わりを避けるようになっていくと思います。
職権を乱用する人を取り締まるのはいいですが、やりすぎや報道しすぎはかえって世の中の人を委縮させてしまう事につながってくると思います。
なんでもやりすぎはよくないですね。
まとめ
こうやって見てみても社会の構図は世代交代が進むと共に、年々変化していっているように見えます。
パワハラという職権乱用行為は確かに許してはいけない行為です。
断固として訴えるべきだと思います。
しかしだからといってそれに味をしめ、少しでも何かあったら噛みついてやろうと、上司や目上の人の揚げ足を取るような風潮はよくないと思います。
その辺の境界線って難しいですよね。
一番の防衛策としては、自分だけでも真っ当に生きようという心構えでいれば大丈夫なのではないかと思います。
ではまた(^^)/~~~