今、日本を騒がせているレスリングの栄監督による、伊調馨選手に対するパワハラ問題。
そのパワハラ問題について栄監督が会見を行った模様。
その中で栄監督は一連のパワハラ問題についてどのように語ったのか?
オリンピック四連覇という偉業を成し遂げた伊調馨選手。
そんな優秀な選手を育成してきたという、素晴らしい功績に今回大きな傷をつける形となった栄監督。
そんな中、パワハラと見られる様々な発言を伊調馨選手やコーチに繰り返してきたとされる今回の騒動。
世間が注目している、栄監督の会見について書いていきたいと思います。
栄和人監督の会見での発言
まず栄監督は会見の中で、しきりに自らのパワハラの非を認め謝罪をする姿が見られました。
騒動発覚後公の場から姿を消していて、詳しい心境などが明らかとされていなかった最中で、自らのパワハラの非を認め様々な弁解を擦り広げていました。
発言の途中栄監督に指導してもらいたいという選手がいるという事を聞かされたという事を話している際に、時折涙声のように聞こえるそんなシーンもあったりしました。
一見してみれば反省しているのかな、とも思える場面もありました。
しかし栄監督はあまり反省していないなと思える発言が会見の中で飛び出してきたのです。
原因はコミュニケーション不足という弁解
栄監督は会見の中で、原因は選手とのコミュニケーション不足だったことが原因だと述べているが、コミュニケーションを取りづらくさせたのは、他でもない栄監督なわけです。
そして原因をコミュニケーション不足と、自らのパワハラをした人間性を反省するのではなく、原因を自分ではなく外部にもって行った辺りで反省の色が伺えないように感じ取れました。
そもそもパワハラというのは、モラルの問題であって外部要因によって引きおこるものではありません。
つまりパワハラは、その人の人間性が引き起こすものであって、決してコミュニケーションの不足によるものではないはずなわけです。
それを今回の会見であたかもパワハラが起きたのは、自分のせいではなくコミュニケーション不足によって引き起こされて引き起こされてしまったと、言いたげなように聞こえてしまう。
つまりパワハラはが起きた原因は、自分ではなくてコミュニケーション不足によって、それによって自分がパワハラをしてしまったという答弁に受け取れます。
つまり責任逃れであって、コミュニケーション不足だったからパワハラが起きたのは仕方ないと言っているようにも取れるわけです。
こう言った逃げの弁解で、果たしてパワハラを受けた伊調馨選手やコーチ本人や世の中の人は納得するのでしょうか。
評価をさらに落としただけの会見という印象
人は誰しも間違いはあるもので、それだけでその人を評価することはできません。
それだけに間違った事をしてしまったときに、いかに反省し潔い謝罪ができるかにかかっていると思います。
その汚名挽回である会見の場で、こういった言い訳ともとれる逃げの弁解をすることで、栄監督の人間性が知れてしまいます。
潔く自らの人間性の至らなさを認め謝罪すれば、人も鬼ではないわけですから、『ここからもう一度自らを見つめ直して頑張ってください!』と応援もでき、評価もそこまで落とさずにできたはずなわけです。
ましてオリンピック四連覇という偉業を成し遂げた選手を育てたという立派な功績があるわけですから、いくらでも立て直せたはずです。
それだけに今回の栄監督の会見での、コミュニケーション不足というプロセスのせいにする見苦しい弁解は非常に残念でなりませんでした。
責任を自分にもって来れない人は、自分を見直すことができない人です。
そして自らを省みない人は、成長できない人に多い思考です。
これからに期待したいところですが、あまり期待できないのが正直なところかもしれません。
まとめ
やはり今回一番辛い思いをしたのは、栄監督ではなく当事者の伊調馨選手なわけです。
オリンピック四連覇という偉業を成し遂げた大事な選手を、預かっているという意識が栄監督には欠落していたように思えます。
伊調馨選手はここから立ち直ってまたレスリングで頑張ってほしいと思います。
いずれにしても権力を盾に人に暴言や嫌がらせをするというのは、人間として常軌を逸していると言わざるを得ません。
なのでこの事件をきっかけに、権力という見えないものに対して周囲や世間が厳しい目を向けるという、そういった世の中の風潮で改善していけたらいいなと思います。