あなたも誰かと話していてよく耳にするのではないでしょうか?この”言い訳”という名の言葉を。
そんな言い訳が多い人をあなたはそのような視点やパラダイムで見ているでしょうか?
一見するとどうしようもない人だなぁ・・と思うかもしれませんが、見方を視点を変えれば実は言い訳の多い人には無限の可能性が隠されています。
今回は言い訳が多い相手の可能性を引き出し、相手の可能性を最大限引き出す為のコミュニケーションについて書いていきます。
言い訳を考えている時は脳を使っている
あなたも人生において一度は言い訳をしたことがあるのではないでしょうか?その時の事を一度思い出してみてください。
物凄く頭を使ってできない理由をできなかった理由を考えていませんでしたか?
よく人は言います。『私は論理的なのとか結構苦手で』『論理の構築が苦手なんです』『論理的に言葉にするの苦手なんですよね』というセリフ。あなたも一度は人から言われたことがあるのではないでしょうか?
しかしそんな人でも言い訳やできなかった理由を一生懸命熱弁している姿を見た事はありませんか?これってできない理由できなかった理由をめちゃくちゃ論理的に相手に説明しているではないですか。笑
そうです、人は言い訳をする時は実は頭をかなりクリエイティブに働かせているのです。つまり自己保身のために、自己正当化のためにめちゃくちゃ論理的思考が働いていたわけです。
つまり論理的思考がない訳でもなくて論理的な事が苦手なのではなくて、ただそこまでして考えたくないというだけなのです。
自分の自己保身のためならば、脳ミソをフル稼働して論理の構築を無意識にしているのです。という事は論理的な思考が無理というのは事実ではなく解釈でしかないのです。つまり自分の勝手な思い込みだという事です。
つまりそれだけの言い訳を考えられる脳ミソを持っているというのが事実なのです。という事はここでちょっと視点を変えて見て欲しいのです。
これって実は物凄い能力を秘めているという事なんです。物事を論理的に考えて言語化や文字化する事ができる能力に長けているという訳なのですから。
この思考力を言い訳ではなくてこれからどうしたらよくなるかの方法やアイデアを考える、”創造力”の方に使ったとしたらいかがでしょうか?
方法やアイデアを創造している時も人は脳をクリエイティビティに使っているわけです。短所も味方によっては長所に変える事ができます。
相手の短所を長所に変える方法
相手に対して短所だと思えるようなところも、実は一瞬で長所に変える事ができる事を知っていますか?
実はこれは相手がどうとかではなくて、あなた自身で自在にコントロールができる事なのです。なので相手をコントロールしたり強制したりして変える必要はありません。
むしろそれをしてしまうと人は嫌気がさし余計にやらなくなるだけでなく、その人との人間関係まで壊してしまう可能性があります。
人は遺伝子的欲求の中に自由への欲求というものがあるため、それを阻害される関わりをされると、相手に対して嫌悪感を感じる傾向が強いです。
つまり人は常に自分で選択したい生き物なのです。まずはここを理解する必要があります。なので人とのコミュニケーションの原則として、まずは相手の事を先に理解するという事が重要になってきます。
相手の短所を一瞬で長所に変える関わりとは何かといいますと、それは自分自身の”パラダイム”を、つまり見方という色眼鏡のレンズをかけ変えるという事です。
自分自身の相手に対するパラダイムをネガティブな色眼鏡で見るのではなくて、ポジティブなレンズで見てあげてみてください。そしてそれを相手にお伝えして承認してあげてください。
その時に相手は遺伝子的欲求の中の力の欲求(承認の欲求)が満たされ、自分には価値があり能力があると言われたことでヤル気をだして、事に当たった結果に言い訳が自然となくなる可能性はあります。
とはいえ、それでも言い訳をする人はしますけど、それもまた相手を理解する事が必要です。なぜ言い訳という自己保身、自己正当化をするのか?何を守ろうとしているのか?といった所を理解します。
その守ろうとしているものが相手の大切にしている価値観であったり信念であったりもするので、そこは否定しないようにしなければいけません。
ただその言い訳をし続ける人生の先にどんな未来が見えますか?という質問をしてあげる事で、相手は色々と自分で気付き自己評価するかもしれません。その時に人は自分自身の選択で変化する時なのだと思います。
自分自身の見方(パラダイム)をシフトさせることで、相手の短所も長所として見る事ができて、結果周りとの人間関係も改善される可能性があります。
劣点矯正より優点伸長のコミュニケーション
ここまで相手に対するパラダイムをポジティブにする事が重要であると書いてきましたが、パラダイムがポジティブになると、相手に対するフォーカスが変わり見えるものも変わってきます。
パラダイムや見方がネガティブだと、どうしても相手の悪い所や欠点ばかりが目につきがちです。それによって自分自身もイライラしてしまいなにも良い事はありません。そしてその感情がコミュニケーションに現れ、人間関係においての摩擦を生みます。
そうなると相手の短所である劣点を見つけてはそれを直させようとする、“劣点矯正型”のコミュニケーションになります。
こればかりされると人はどう感じるかというと『この人が私に話しかけてくるときは何か嫌な事を言ってくるに違いない』というブロックを作り出してしまう事に繋がってきます。
そうなると指摘や否定をされたくない為に、自分を守るために隠し事をしたりウソをついたりなどをして、本当の事を話してくれなくなったりします。こうなってしまってはその人との関係性が前に進まなくなってしまいます。
しかし自分のパラダイムをポジティブに変えるだけで『この人は必ずできる人だ』という見方で相手を見るために、フォーカスもポジティブに変わり相手の良い所ばかりが目に付くようになります。
そしてその長所を更に伸ばしてあげる関わりである”優点伸長型”のコミュニケーションが取れるようになります。
このコミュニケーションを取るようになると、相手の長所に対してアプローチする為に、常に相手は承認されていてヤル気を出していくようになります。
遺伝子的欲求の力の欲求(承認の欲求)が満たされ、相手に対して心をオープンにして何でも話してくれるようになります。『この人は何を言っても受け止めてくれる』という見方になり、信頼関係の更なる構築にも繋がってきます。
中には褒めすぎると調子に乗るとか怠ける可能性があると考える人もいますが、それは相手がそうなり始めたと感じた時に、誠実に相手の成長にフォーカスして前置きを置いてフィードバックをすればよいだけなのです。
普段からの信頼関係が構築できていれば、相手もそのフォードバックも素直に受け止めてくださいます。人は褒められて伸びるという事です。
あなたもいかがでしょうか?否定され欠点ばかり指摘されるコミュニケーションを取られるのと、常に受け止めてくれて承認してくれ、自分の存在を認めてくれるコミュニケーションとでは、どちらのコミュニケーションで関わって欲しいですか?そしてどちらの方が自分も成長できそうですか?
これの答えはあなたが受ける側になった時に分かると思いますし、シュミレーションしてみても分かると思います。
言い訳をする人の言い訳をポジティブに変換し長所に変え、その長所を伸ばす関わりの方が人は成長し伸びると思います。
まとめ
一件ネガティブなイメージを持たれがちなこの”言い訳”というものですが、見方を解釈を変えればマイナスもプラスに変えられるという事です。
これは原理原則ですが、全ての物や事には必ず̟プラスとマイナスが同時に存在しています。
という事はどんなに最悪な事でもその裏には、同じくらい最高の事も隠されているという事です。それを見つけられるかどうかだけの話なのです。
それには自分の思い込みの枠であるパラダイムをコントロールするという事が重要になってきます。
言い訳も見方を変えたら、論理的な事を考えることのできる、頭の良い人という風に捉えることもできます。つまり人がこうだと思っている事は事実ではなくて解釈である可能性が強いという事です。
言い訳はある意味最高の才能だという事です。そしてこれは言い訳というカテゴリーに限ったことではありません。
全ての分野に関して味方の枠であるパラダイムを変えれば、全ての捉え方や見え方や感じ方も変わって得る感情も変わります。
あなたの得る感情はあなたのパラダイム次第だという事です。
言い訳は才能です☆
ではまた(*’▽’)ノ