2022年7月8日に日本中をいや、世界中を震撼させる事件が起きました。
あの安倍元総理が参院挙の遊説中に、銃で撃たれて亡くなるという凄惨な事件がありました。
この事件は後に様々な面で大きな影響をもたらす事件なのではないかと思われます。
日本の歴代総理大臣の中で、最も長い間総理大臣を務めた方の急な逝去に、ただただご冥福を祈るばかりです。
そんな中でこの事件が今後どのような影響を残しそうかについて感じたことを書きます。
候補者が街頭演説をしづらくなる
やはり今回の事件を受けて、候補者の皆様の頭によぎったのは『明日は我が身』と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
中には予定していた遊説を中止するといった候補者も現れ始めているようです。
これが国民の皆様や政治家の皆様のトラウマとして意識に刻み込まれてしまうと、今後の選挙戦において街頭に立つという行為自体に、恐怖を感じながら立たなければいけなくなるような事になりかねないです。
そうなれば今回の事を受けて、今後候補者の命を守るという観点から、選挙戦における戦略の見直しを余儀なくされる状況も、出てくるのではないかと感じます。
そうなるとやはり今や情報化時代でインターネットやSNSが盛んになっている昨今において、FacebookやTwitterやInstagramや、その他YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームを用いての戦略も増えてくるような気がします。
いつもなら街頭で話しているようなことを動画で演説したり、コロナ禍で世間に浸透したzoomなどを使っての、オンライン上による選挙戦や講演会なども出てくるのではないでしょうか?
いずれにしてもやはり候補者並びに政治家といわれる方々は表に立って出る方々だからこそ、身の安全というものを第一に考えなければいけない時代になってしまったのかもしれません。
そんなことを懸念しなければいけない時代になってしまったこと自体が、誠にもって残念極まりない限りないです。
今回の犯行は到底許されるべき好意ではない事は言うまでもない所ではありますが、そもそも犯人がなぜこのような暴挙に出たのか?
その動機の背景にはどのような出来事があり、どのような思いがあったのかも見ていく必要もあると思います。
そこを理解しない限り同じ事件はまた繰り返されるような気がしてなりません。
今回の事件の直接原因ではなくて、その奥にある根本原因は何なのか?ここをしっかりと捉え、二度とこのような痛ましい事件が起きないよう、そして安倍元総理の死を無駄にしない為にも、今後政府並びに国民が一丸となり考えていかなければいけないような気がします。
類似犯が出てくる可能性
もう一つ懸念されるのが、類似犯が出てくるリスクについてです。
やはり今回の犯行に及んだ犯人だけでなく、今回の犯人と実は『同じことを思っていた人間もいる』という可能性についても、しっかりと頭に入れておかなければいけないのではないでしょうか?
今回の犯人がある意味政治に対するテロのような行為のとっかかりを作ってしまった状態になっています。
そしてそれが犯人の目的を達成させてしまったという事実から、『俺も、私もやればできるかもしれない』と考える人間がいないとは言い切れないような気がします。
このコロナ禍で人生が思わぬ急転直下で転落し、政府に対する不満を持っている人もゴマンといる事が予想されます。
そうなれば今回の事件が導火線に火をつける形となり、人生に絶望した人が自棄になり犯行に及ぶ可能性も考えられなくはないです。
なのでしばらくの間は候補者の方々も特に気を引き締めて対策をしていただきたい次第でもあります。
そして今回のまさかの事態に一番驚いたのが、SP(ボディーガード)の方々なのではないでしょうか?
安倍元総理をお守りするためにお傍にいるSPが、今回犯人をいとも簡単に安倍元総理の背後に近づかせてしまったのは何よりの一番の失態。
その一つの失態が一人の要人の尊い命が奪われるという悲惨な事態を招いた。
世界的にも治安のよい国と言われる日本で、まさかの拳銃による元総理大臣の射殺という事件。
日本の中にも『まさか日本国内にいて拳銃で襲われない』というパラダイムがあったのかもしれません。
その日本に対するパラダイムが今回の警備の甘さに表れてしまっていたのではないかと感じてしまいます。
今後警備における守備範囲を『拳銃』という所まで広げなければいけない国になってしまったのかもしれません。
しかも個人で作ったお手製の拳銃という所にまた驚きですし、パラダイムシフトが起きたのではないでしょうか?
”拳銃が個人でも作れる”なんてパラダイムを昨今の日本人がどのくらい持っているでしょうか?
恐らく意識の中になかったのではないでしょうか?しかしそれが現実化してしまったのが今回の事件。
個人で作った拳銃の殺傷能力を証明する形となってしまった今回の事件。
殺傷能力のある拳銃自分で作れるという事を人々が知ってしまったわけです。これは実に恐ろしい事が証明されてしまったようにも感じます。
だからこそ今後しばらくは類似犯による二次的犯行の防止にも、目を向けていかなければいけないような気がします。
政治に命を懸けられる人が残る
そして今回の事件によって一番緊張が走ったのが、当の候補者たち並びに政治家の方々なのではないでしょうか?
つまり政治次第で国民から恨みを買い、こうして死を迎えた人間が出てしまったわけです。
つまり中途半端な事はできないぞという事で、ある意味政治家の方々全員が改めて背筋が凍り襟を正されたのではないでしょうか。
つまり例え死と隣り合わせとなったとしても、国民の為に政治ができるという覚悟のある人しか残らなくなってくるのではないでしょうか?
死んだら全てが終わります。そうなるかもしれないリスクを背負ってでも日本を変えたい!という熱意ある政治家のみが台頭してくるのかもしれません。
この安倍元総理の死をマイナスな方向に捉え恐怖に怯えながら政治をするのか、それともこの出来事を通して政治家の方々一人一人が、今一度ふんどし締めなおしてプラスの方向に捉えプラスに転じていくのか。
起きてしまった出来事は変えられません。だからこそ今回の安倍元総理の死を無駄にしない取り組みを、今後の政治家の方々に期待したいところであります。
まとめ
今回の事件は絶対にあってはならない事件で、達成させてはいけない犯人の目的でもあります。
やはり今残され政治家や国民ができる事は、この事件を踏まえて何を学び何を変えていくのかを決めて、行動する事でしか今後の日本は守れないのではないのではと感じます。
起きてしまったことが変えられないからこそ、未来に起きるかもしれない脅威に関しては今から予防という事前対応はできると感じます。
安倍元総理に関しては賛否両論あるとは思いますが、政治家というよりは一人の人間として長きにわたり日本を牽引してくださった事に感謝し、ご冥福をお祈り申し上げたいと思います。