ホストという仕事は華やかに見える世界でありながら、その裏はかなり厳しい世界でもあります。
そしてホストという仕事は一生できるものでもありません。
ホストは自分が商品であるがゆえに、自分に商品価値がなくなったら終わりなのがホストの世界。
そんなホストはいずれ『次の手』を考えなければいけない日がやってきます。
なのでホスト人生が終わった後に、ホストの経験を活かせる仕事にはどんなものがあるかについて書いていきます。
ホストの社会的地位や信用
まず前提事項としてホストの社会的地位は低いという事を認識しておいてほしいです。
そしてこれは不動産を借りる時やその他信販系の信用においても、ホストの社会的信用はホームレスの人とほとんど変わらないそうです。(不動産賃貸業者談)
なのでそういった前提をまず受け止める必要があります。なので当然ですが履歴書や職務経歴書には堂々とは書けません。
中には理解のある社長さんであったり、水商売系に精通している業界の社長さんであれば、前向きに見てくれる方も実際いらっしゃるので絶望する必要はありません。
ただ、もしあなたがホストの次の手として、一般社会でまた務めて働きたいと考えているのであればの想定の話なので、そうでない方にとってはこれらの社会的信用はあまり影響しないように感じます。
では社会的信用や履歴があまり影響しない選択肢にはどんなものがあるかについて次は書いていきたいと思います。
起業をするという選択肢
どこかに就職したり雇われる以外の次の手は。自分で起業して自分で事業を起こすという選択肢があります。
ホストによっては豊富な人脈を生かして協力者を得て起業してうまくいっている人もいます。
ただ、どの業界でどんなことで起業するのかが非常に重要です。
ここでホストを辞めた人が次に起こす事業として典型的なのがbarの開業です。
正直これもホストとあまり変わらない業界で、結局のところ自分が商品のようなもので、自分に魅力がないとお客様が来ません。
つまりホストで売れなかった人がbarを出しても、当然流行るわけもなくたちまち潰れていきます。そんなbarを沢山見てきました。
そして自分がホストをしていた町でbarを出しても、そもそもホスト上がりのbarの業界は、同じように引退後barを出している強豪がしのぎを削りあう群雄割拠な業界です。
なのでホスト引退後にこの業界に飛び込むのは、10個のリンゴを100人で取り合っている中に新たに新参者として参戦するに等しいです。
限られたお客様を取り合うお客争奪戦の嵐に飛び込むことになり、少し何かあれば一瞬でお客様が来なくなります。
何ならこのコロナも手伝って余計に人も来ませんし、コロナでbarを閉店した知人も実際にいます。
なので今のこのコロナ禍でbarを出すという選択は、火に飛びいる夏の虫に等しいです。
ホストは真剣にやれば意外にも様々なスキルが身につく仕事です。
なのでそれを活かしたビジネスをするのがやはり得策です。
ホストの経験を価値に変える
やはりホストという仕事は誰もが経験している仕事ではないので、チャレンジするビジネスによってはそのホストの経験がアドバンテージになる場合も大いにあります。
だからこそホストで見に付く能力を活かせる業界は何かを考えれば、溢れるほど提供できる価値はあります。
例えば女性に対する会話テクニック講座であったり、女性への気遣い講座であったり、他にもなんでもコンテンツ化する事は可能です。
それをお金を出してでも知りたいというメンズは山ほどいると思います。
ただ、ここで何も学ばずに起業したとしても、空振り三振をする事は火を見るより明らかなので、やはりマーケティングの勉強をする必要があります。
起業するという事はマーケティングを学ぶ事は絶対必須事項であり、マーケティングを知るという事はイコール社会や人間を理解するという事になります。
あなたの持っている経験やスキルといった価値に対して、振り向いてもらえるように興味を持ってもらえるように、上手に世の中に発信していかなければ世の中の人は誰も気づきもしないですし振り向きません。
分かりやすく言えば満員の東京ドームの騒がしい観客席でどんなに声を張り上げて叫んでもドーム内の多くの人々には伝わりませんし気付いてもらえません。
しかし人々に見てもらえるように東京ドームのグラウンドのど真ん中でマイクを使って叫べば、多くの人があなたを見る事でしょう。
マーケティングをするという事は分かりやすく例えるとそんな感じです。
あなたに興味を持ってもらう前にまずは認知されなければ、そもそも人々の意識の中にあなたが存在していないわけなのです。
だからこそ様々なマーケティングを学び戦略を立てなければいけません。
ホストはやはり人と関わる仕事で特に女性と関わる仕事なので、それにまつわる業界で起業すると活かせるかもしれません。
当然女性をターゲットにした事業でも良いですし、逆に女性をよく理解しているホストだからこそ、その知識を男性に価値提供する事も可能です。
本当考えれば考えるほどに提供できる価値は結構たくさんあります。
なのであなたも今一度ホストの経験を振り返ってみて、自分にはどんな資源があるかを一度洗い出してみることをおすすめします。
あなたの得意なことを紙に書きだしてみましょう。まずは自分にどんな資源があるかの現在地を知る所からスタートです。
まとめ
ここまで書いてきたように、ホストという仕事では実に様々な経験ができ、様々なスキルや能力が身に尽きます。
あとはそれを世の中のニーズに合わせて価値に変えれば良いだけなので、ホストは社会的信用が低いからと言って絶望する必要はありません。
ただ起業するのであればそれこそ最初は死に物狂いで取り組む必要はあります。
ただこれはホストの業界でも同じことなので、その点ホストは頑張るという事に関しては普段の中で身に付いていると思うので、それもまた活かしどころではありますよね。
いずれにしてもせっかく経験したホストなのですから、その経験を資源に変え新たな道でも活躍して欲しいと思っています。
どんな生き方にも必ず価値があります。そしてその価値を必要としている人が必ずいます。
自分が『こんなことが?』と思っていることでも、それをお金を払ってでも欲しいと思っている人がいます。
是非自分の存在価値を認めてあげてください。俺・・元ホストなんで・・と、自分を卑下する必要はありません。
逆に堂々と胸を張ってください。厳しいホストの世界を生きてきた自分であるという誇りをもって人生を生きてください。
あなたの今後の人生を応援しております。
ではまた(^^)/