元客引きが暴露!歌舞伎町の客引きを取り締まりしても消えない理由

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カブキさん

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どうも!当サイト運営者のカブキさんです!

 

今回は『歌舞伎町って客引きの取り締まりしてるはずなのに、何で客引きは消えないの?』って思っているあなたは必見です!

 

歌舞伎町に行くとあちこちから声をかけられて、ちょっと歩きにくかったりしますよね。

 

歌舞伎町全域にいる客引きという存在は、昔から歌舞伎町を象徴するような存在でもあったりします。

 

そして警視庁行う客引きの一斉検挙などをして取り締まりをしても、なぜ客引きは一向にいなくなる気配がないのか?

 

今回は過去に歌舞伎町で実際に客引きをやっていた筆者が、歌舞伎町の客引きが取り締まりを受けてもいなくならない理由について解説していきます。

 

客引きが取り締まりをしても消えない理由

歌舞伎町 客引き

これだけ何年も客引きの取り締まりをしているにも関わらず、なぜ歌舞伎町の客引きはいなくならないのか?

 

そう思っている人も多いと思います。

 

なのでここでなぜ客引きが歌舞伎町から消えないのかの理由について触れていきます。

 

逮捕されても初犯はすぐに出てこれる

まず客引きは警察に見つかれば現行犯逮捕されます。

 

そして逮捕された後にどうなているのか?というところなのですが・・

 

最初は警察の留置所に留置されて、最大で20日後に略式起訴で罰金を支払って出てくるケースが多いです。

 

筆者も実際に一度捕まりましたが、20日間拘留され取り調べをしこたま受けて、最後は略式起訴で起訴されず罰金を支払ってできました。

 

略式起訴なので起訴されていないため、前科が付かないというのがあります。

 

そんなこともあり釈放されるとすぐに仲間のところに戻り、取り調べなどの警察の内部情報を仲間に共有します。

 

こういった感じで一度捕まったくらいでは前科もつきません。

 

またすぐに路上に復帰できてしまうために、一度の逮捕はあまり効果的ではないというのが言えます。

 

需要があるから

あともう一つ客引きがいなくならない背景には、客引きを必要としている人達がいるということが言えます。

 

一口に客引きと言っても色んな人がいます。

 

悪意を持ってぼったくりなどの店に連れていき、ぼったくった金額の何割かを、キックバックとして受け取る客引きも実際にいます。

 

しかしそれとは対照的に、プロ意識をもって本当にお客様に良いお店を安く提供するような、良心的な客引きも歌舞伎町にはたくさんいます。

 

そうなると当然ですが、特定のお得意様のお客様ができるわけです。

 

『歌舞伎町に来た時はいつも〇〇さんにお願いしています』という感じです。

 

歌舞伎町に来た際にその客引きに電話連絡をして、良いお店を紹介してもらう人たちがいるわけです。

 

『客引き』と聞くと悪いイメージを持っている人が多いと思います。

 

しかし実際のところは、プロ意識をもって良いお店を紹介している、真面目な客引きも多いということです。

 

だから一定の需要があり、客引きを使う人がいるためなくならないのがあります。

 

基本的に現行犯でないと逮捕できない

そして客引きが逮捕されるときは常に現行犯です。

 

逮捕のパターンには二つあって、一つは新宿署の生活安全課への日々の苦情やタレコミなどの事前情報を元に、事前にターゲットを絞って狙い撃ちをするケースがあります。

 

実際に狙い撃ちによって当時のキャッチ仲間が、目の前で逮捕される様子も生で見てきています。

 

もう一つは一斉取り締まりで大量の私服警官を投入し歌舞伎町内を歩かせて、声をかけてきた客引きを無差別に捕まえるというケースと二つあります。

 

狙い撃ち型無差別型の二通りの形で客引きを逮捕します。

 

しかし両方共通して言えるのは、実際に人を動員して時間を使って現場に出て現行犯でじゃないと捕まえられないというのがあります。

 

なので客引きを撲滅させるには、あまりに非効率な方法であり、取り締まるにも物理的に限界がある方法になります。

 

ケツ持ちのヤ〇ザが事前に警察情報をくれる

あともう一つは意外な事実を暴露しますが、警察の抜き打ちの一斉検挙などの情報は、歌舞伎町の多くの客引きが知っています。

 

なのでそういう日は”おとり”私服警官が大量に街に放出されます。

 

そしてそういった情報は、実は客引きの面倒を見ている”ケツ持ち”と呼ばれる、ヤ〇ザの人間から情報が流れてきます。

 

『〇月〇日一斉取り締まりあるから気をつけてね』と、電話が入ったり直接教えてくれたりします。

 

そして歌舞伎町中の客引きは、客引きネットワークによって繋がっているので、一瞬で歌舞伎町中の客引きに情報が広まります。

 

なので客引きもその日は特に注意して仕事をしています。

 

なので客引きも私服警官っぽい服装の人には声をかけないようにしたり、稼ぎに余裕のある人はその日は外に出なかったりもします。

 

なので事前対策が取れてしまうために、頭の良い人は長きに渡り生き残ることができるようになるわけです。

 

こういった裏の側面からの対策もあり、歌舞伎町から客引きがいなくならない要因としてもあります。

 

どういう人が客引きをやるのか?

歌舞伎町 客引き

客引きは見つかれば逮捕される仕事ですが、どんな人がそんなリスクのある仕事をやるのか気になる人もいると思います。

 

客引きにも色んな人生背景があります。客引きというリスクの高い仕事を選択するにもそれなりの事情や人生背景があったりします。

 

これらの人生背景が客引きがなくならない理由に繋がってきます。

 

なので歌舞伎町の客引きという人達が、どのような人たちで構成されているかについて、リアルな実情を書いていきます。

 

大学に通う学費を稼ぐ目的の大学生

このタイプの人は、昼間は真面目に大学に通っていて、夜に歌舞伎町に来て学費を稼ぐために客引きの仕事をしている人です。

 

実はこれ結構多かったりします。

 

やはり家が貧しかったり、他にも様々な理由で経済的に学費が払えない人が、即日即金で大きなお金が手に入る客引きの仕事をやるという背景があります。

 

客引きって悪い人間がやるイメージが強いかもしれませんが、こういった事情でリスクを承知でやむなく客引きを選択している人もいます。

 

こういった客引きはぼったくりなど悪いことはせず、真面目に良いお店を紹介していたりします。

 

リストラされて職を失った人

客引きになる前は何をしていたんですか?という質問に、『普通の仕事していたよ』という人も少なくありません。

 

いきなり勤務先の会社からリストラを宣告されて、でも自分も食っていかなきゃだし、家族も養わなきゃだし、という人たちもいます。

 

中には会社が倒産して失職して路頭に迷った挙句、客引きの仕事にたどり着いた人もいます。

 

そんな最中で学歴経歴一切関係なく誰でもできて、即日でお金が手に入る客引きの仕事を選択する人たちもいます。

 

そこそこいい歳になってからリストラされたり、会社が潰れたりして社会からはじき出された人たちを、客引きの仕事で支えている背景もあったりします。

 

つまり生きていくために、人生立て直すためにやっている感じの人もいます。

 

そういった人たちは真面目に良いお店を案内していたりします。

 

水商売のお店を辞めた人

歌舞伎町でホストキャバクラの黒服風俗の黒服など、何かしらの水商売のお店を辞めた後の選択肢として、客引きを選択する人たちもいます。

 

やはり水商売で培った人脈コミュニケーションスキルを、そのまま生かせるのが客引きなので、お店を辞めた後に客引きになる人も多いです。

 

やはりお店では様々な縛りなどで自由に稼げなかった人が、比較的自由に仕事ができてそれなりに稼げる客引きの仕事に魅力を感じるようです。

 

水商売のお店で働いていた時代のお客様を、お得意様にしている客引きも多いです。

 

病気の家族を養うための人

これは少数ではありますが、こういった事情でやむなく客引きをやっている人もいます。

 

そしてその人自身も持病を持っていて、一般社会ではなかなか雇ってもらえなかったりもします。

 

でも病気がちの母親やまだ幼い兄弟たちのために、頑張っている客引きも実際にいました。

 

稼いではその日の稼ぎを家に入れて、親や家族の面倒を見ているようでした。

 

現状の社会システムでは守り切れない人たちを、客引きの仕事が代わりに食い繋がせていたりする、そんな世には出ない実態もあります。

 

前科持ちの社会から相手にされない人

過去に何か犯罪などをやらかしてしまい、完全に社会からはじかれてしまった人が、最終的にたどり着くのもまた客引きの仕事だったりもします。

 

なぜならば学歴や経歴は一切関係なく、身体があれば誰でもできる仕事だからです。

 

そしてそれなりに普通の仕事よりは稼げてしまうからです。

 

個人的な印象ですが、比較的こういった人たちは、ぼったくりのお店に案内することにも、あまり抵抗がない人たちが多いように見えます。

 

そういった人たちもいるため、客引きは『悪い仕事』というイメージが付くのだと思います。

 

日本に来た黒人が日本で生きていくため

歌舞伎町でも一際存在感があり、一見怖そうな印象を受ける黒人の客引き。

※ここではわかりやすいようにあえて黒人という表現を使わせていただきます

 

日本に来たアフリカ系の黒人の人は、本当はちゃんとした仕事に就きたいと考える人が大多数を占めるそうです。

 

しかし働き先もなく選択肢がない中で、やむなく客引きの仕事をやっている人が多いようです。

 

黒人のお店はボッタクリが非常に多いようですが、生きていくために仕方なくやっているという背景があるようです。

 

やはり善悪の概念の違いだったり、日本と海外の文化や考え方の違いを感じます。

 

詳しくはこちらの本に書いてあるので、気になる方は読んでみてください。

 

歌舞伎町から客引きを排除するためには?

歌舞伎町 客引き

歌舞伎町に無数にいる客引きをもし完全に根絶させようと思ったら、どのようにすれば実現できるのか?

 

これを元客引きの視点と、様々な視点からの多角的視点から書いていきます。

 

法律・条例の改定及び罰則の強化

まずは何よりも現行の法律や条例などを変えていかないと、歌舞伎町から客引きの姿を消すことは難しいです。

 

もし警視庁や東京都が、本気で客引きを根絶しようとしているのであれば、法律や条例の改正による厳罰化は必須です。

 

なぜ客引きがいなくならないのか?外的な要因で言えば罰則が緩すぎるのもあります。

 

もし初犯から罰則が厳しいものであれば、大きすぎるリスクに撤退する人も中にはいることも考えられます。

 

それこそ初犯から起訴され有罪が明白であり、執行猶予なしの実刑となれば、まず大多数は客引きの仕事を考え直すと思われます。

 

しかしそこまでしないのは、そこまでして客引き撲滅させたいとは思っていないということだと思います。

 

たまに行われる一斉取り締まりも、とみんな国民に対する『警視庁も東京都もちゃんとやっていますよ』というアピールパフォーマンスでしかないわけです。

 

先にも書いた通りで、あんな緩い取り締まりで客引きがいなくなるわけがないので。

 

客引きを使った側にも罰則を与える

あとは先にも書いた通りですが、需要があるから客引きを使う人がいるから客引きは存在し続けるわけです。

 

であれば極論客引きを使う方も罰則を与えないと、客引きはいなくなりません。

 

条例で禁じている客引きを使うこと自体が罪である、という認識に変えていく必要があります。

 

需要と供給の利害関係で成り立っているのが客引きの業界なので、こうしていかない限りは絶対になくなりません。

 

客引きを雇うお店への罰則の強化

これも客引きを使うお客様同様、本気で客引きの撲滅を狙うのであれば、お店側への罰則の強化も必須です。

 

そもそも客引きというのは、客引きをする人・客引きを使うお客様・お客様を受け入れるお店、この3つがあってこそ初めて成り立つ業界です。

 

なので客引きだけを取り締まっても、何の解決にもなりません。

 

受け入れているお店への罰則を厳罰化する、条例改正や法律の改正が必須です。

 

もし警視庁や東京都が、本気で客引きを根絶させる気があればの話ですが。

 

まとめ

ここまで元客引きの筆者が、歌舞伎町の客引きを取り締まりしても消えない理由について書いてきましたがいかがでしたでしょうか?

 

やはりいなくならないのにも様々な因果関係があり、いなくならない理由がお分かりいただけたと思います。

 

そして客引きの取り締まりは、元客引きの目線から言わせてもらうと、都民への免罪符のようなパフォーマンスにしか見えません。

 

もし本気ならば根絶させるために、先にも書いたような施策をとっているはずなので。

 

それをやらない時点で警視庁も東京都も、本気で客引きを根絶させようとは思っていないのだと感じます。

 

だから今日現在も歌舞伎町には客引きが溢れているのだと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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